広告の反響が悪いときの対策について

「広告の反響が悪い。どうしたらいいですか?」
という相談、よくあります。

そんなとき私は、まず最初に正確な数字を確認します。

◆最初にチェック ⇒ 過度な期待をしていないか

広告のMaxの数字は、だいたい一定の範囲が決まっています。

折込チラシ:

 新聞折込チラシと、ポスティングチラシは、チラシ本体はまったく同じでも構いませんが、平均的な反響の数字は全然違います。ポスティングのほうが反響は高いのですが、費用も高いことが多いです。
この新聞折込チラシの数字、奇跡的に良いと800分の1とかもありますが、そんなのは極めて希です。不動産会社がよく新聞折込しているマンションのモデルハウス見学予約のチラシなどは、30000分の1とかザラにあります。3万世帯に折り込まれて1件の来場がある、という計算です。
もしチラシ印刷で5円、折込に3円かかっているとすると、3万部かける8円で24万円で1件の見学予約が得られるという計算です。10組接客して1契約するとしたら、マンション1物件を売るために240万円かかる計算です。反響が悪いチラシでは、下手するとマンション売っても儲からないことだってありえます。

 この折込チラシというのは、普通は5000枚配って1件問い合わせがあれば御の字で、点数的にはそれで70点と思わないといけません。
※2500枚に1件ぐらいまでは上げられるでしょうが、果たしてその努力・労力が妥当かどうかも考えるべきです。それよりGoogleのディスプレイ広告に同じコストをかけたほうがはるかに効果的だったりするからです。

どんな業界であっても、新聞折込チラシが100枚で1件電話がかかってくるなんとことは、ほぼほぼ、あり得ません。
折込チラシに100分の1の効果を求めるのは、常軌を逸した過度の期待であり、野球で言えば「全打席ヒットを打ちたい!」と期待するようなもの。それはいくら天才でも不可能です。
重要なのは、5000分の1程度の反応でも、ちゃんと利益が出るような仕掛けを考えることです。

WEBマーケティングにおいても、ターゲットを絞ってもいないのに、Googleのディスプレイ広告のクリック率が50%を超えなくて困っているとか、そういう過度な前提を抱いていると無駄な時間・お金・労力を使ってしまうので注意です。

反対に、数字を調べてみたところ、確かに反響が悪く、なんとかしたら数字を向上させられるかも知れない、と考えた時は、次の項目をチェックしてみると良いです。

◆チラシに限らず、広告の反応が悪いときのチェック項目

広告の反響が明らかに悪いときは、いくつかチェックしたい項目があります。

・媒体選びの間違い

 例えば、30代の主婦(ママ)にアピールしたいのにFacebook広告とか駄目。
facebookはオッサン界隈の社交場ですから。時々、もんのすごい美人の外国人から変な日本語でfacebook友達申請が来ますが、そんなわけがねーだろという話です。ひゃくぱー詐欺です。

・オファー・エサの間違い

 カーテンクリーニング会社がインスタグラムで「カーテンクリーニングの相談会開催中」というカルーセル広告を出していたら、それはエサが間違い。むしろ、「カーテンクリーニング、今なら1セットお申し込みで1セット無料」のクーポンのほうが良いエサだと言えそう。

・アピールミス(量と質)

 商品そのものの良さだけでなく、会社のサービスや技術力の高さ、保証制度、実績の多さなど、アピールポイントが数多くあるにも関わらず、アピール出来ていない会社は多い。アピールポイントがあるにも関わらず、アピール項目が少なすぎる。また、アピールポイントがすごいのに表現が下手であるために伝わらないという質の問題もあります。

・タイミングが悪い

シロアリ駆除の広告は、冬にやっても意味がない。
季節変動を考慮にいれた広告にしなければならない時は、冷静に時期を考えてみる。

・問い合わせ方法が悪い。

 いまの時代、一般消費者からの予約受付は、LINEが一番反応が良いようです。
経験上、問い合わせ方法が悪いと反響数は4割ほど落ちます。
 例えば、ホームページをリニューアルしたきっかけで、問い合わせ方法を電話からフォームだけにしただけで、月間の問い合さえ数が4割下がってしまった企業もあります。
問い合わせ方法は、電話、フォームメール、メアド、LINE、留守番電話、FAXなど、無料化することと、複数化するのがコツです。

 

参考になさってください。  
この項目は、他にもありそうだけど思い出したら追記します。

 

タイトルとURLをコピーしました