宿縁という言葉が、耳に残って離れない。
なので、吐き出しておく。
内藤多仲さんという技術者さん、一級建築士さん、構造家?
この方は、名古屋テレビ塔(昭和29年)、東京タワー(昭和33年)、通天閣(昭和31年)、さっぽろテレビ塔(昭和32年)、別府タワー(昭和31年)、全部、内藤さんが設計したという。
耐震構造理論の生みの親と言われる方。
昭和29年から、昭和33年までの間に、これだけが建ったのか。
ものすげーことだと思う。
どんなけ働いてたんだろ・・・。
この内藤さんの言葉が、
「鉄塔造りは、私に課せられた宿縁」というもの。
宿縁というのは、仏教用語。前世からの因縁。運命。
本人がこの単語をチョイスしたということは、自らの生涯を、鉄塔造りにかけていくという気持ちがあったのだろうな。
どうして、この「宿縁」という言葉が、私の耳に残ったのかは、わからない。
「すごいフレーズだな」
「そうはっきり言えるって、すごいな」
そう感じたのは確かだけれども、こんなにも、印象深く、この言葉が、自分の心に刺さってきた理由はよくわからない。
考えてもよくわからないのなら、そういうことなのだろう。
そのうち、わかると良いな。